【揃】 12画 扌(9) 準1級
[音] | セン |
[訓] | そろう |
そろえる | |
そろい |
《意味》
【揃い】そろい
【揃う】そろう
《字源》
声符は「前(ゼン)」。
「前」の正字は「」あるいは「」で「止+舟+刀」。
「止」は足の指。「舟」は盤。盤中の水で足を洗って、刀で爪を切りそろえる字。
「前」は足の爪を切る意の字であるが、前後の意から前進、また往昔などの意となる。
「揃」は「前」の原義を表す。
:「前」の甲骨文字。
《字体》
「月」の形には字源的に3種類ある。
①天の「月」由来の「」、②「舟」由来の「」、③「肉」由来の「」。
①は中の短い横画が右の縦画にくっついておらず、わずかな隙間がある。
②は中が点々になっている。
③は横画が左右の縦画に完全にくっついている。
「前」の「月」は②に相当するが、唐代より①②③いずれも楷書では①や③のように書いてきた。
特に筆で書く場合、①の方が、内がゆったりとして美しく、書きやすいからだと思われる。
「」だけではなく「」「」「」なども①と同様に書かれてきた。
文部省活字では、③で統一されているが、①も許容されている。